“お嬢様学校”雙葉学園はひと味違う? 雙葉学園 和田紀代子校長に聞く

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――あまり男子校ではそういうことはなかったですね。ガツンと怒鳴られることはよくありましたが、ご飯を食べて寝たらすぐ忘れる感じですね。あとは友達と話しているうちに忘れたり……(笑)。

男子校はそんな感じなのですね。女性はなかなかそうもいかないところがあります。ほかにも、女子同士で一緒にいたい、異分子扱いされたくないという、「共同体での同質意識」も強いですしね。ですから、むやみに生徒同士を競わせるようなことはしていません。「あなたはあなたらしくていいのよ」と言ってあげるようにしています。ですから、試験の順位を張り出したり、能力別のクラス分けをしたりすることもありません。

そういうところに気を配りながら生徒を育てていかなければならないのは、大変と言えば大変ですね。

もちろん、勉強面ではきっちりと実績をだす

――女子校はいろいろと大変なんですね……。大学合格実績も御三家として高い実績を残していますね。

ええ。毎年コンスタントに2ケタの人数が東大へ合格します。上位私立大学にも大半の生徒が合格します。中学入学時に英語や数学科目の基礎的な部分で個別に面倒を見るなど、勉学面での手助けはきちんと行います。ですが、基本的に進路指導などには口出しは一切しません。生徒の行きたい学校に行かせるように、そのための手助けは学校としては行っています。

――ほかの中学・高校では親からの干渉・クレームも増えているようですが、雙葉の場合はどうですか?

ほとんどありませんね。雙葉を志望する多くの親が、うちの校風を信頼して子どもを進学させている印象があります。

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