雙葉生に課題はあるのか
――勉強に部活動、ボランティアにも精を出す。なんだか、品行方正、完全無欠の女性という感じがします。
そんなことないですよ。よく「雙葉生は近寄りがたい」という話を聞きますが、そんなことありません。私からすると、まだまだ課題は多くあると思いますね。特に最近の生徒を見ていると、「雙葉生らしさ」を身に付けられていない生徒が多いと感じます。
相変わらずスカートを短くする生徒はいますし、ささいな規則を守れない生徒はいます。ただ、6年間を通してカトリック教育による精神的豊かさや、奥ゆかしさとエネルギッシュが同居する「雙葉生らしさ」を身に付けてほしいのです。
これは、在学時にはなかなかわからないことかもしれませんが、大学生になり、社会人になり、さらには母親になったときに、必ず役に立つことだと思います。もしかしたら生徒からしたら、「口うるさい」と思っているかもしれませんが、それでいいのです。この6年間は種まきみたいなものですから。自分が苦境に立たされたときに、ふと、雙葉で学んだことを思い出す。そういう教育でいいのだと思います。
(撮影:梅谷 秀司)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら