消費増税前の住宅駆け込み需要は期待できるか 積水ハウス VS.大和ハウス

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大和ハウスの業績に駆け込み需要の影響は?

今度は、大和ハウスの財務内容を見ていきましょう。貸借対照表から自己資本比率を計算しますと、33.8%。安全性には問題ありませんが、積水ハウスより低いですね。

有利子負債は3636億円抱えています。2兆円強の資産規模から考えますと、こちらもそれほど心配する額ではありません。

現預金は1317億円ほど持っています。これは月商の1.1カ月分にあたりますから、当面の資金繰りには問題ありません。全体的に安定した財務内容であると言えます。

次に収益性を見ていきます。損益計算書(次ページ)の「売上高」は、前年同期は1兆3231億円だったのが、今期は1兆4259億円まで7.8%増えています。一方、「営業利益」はほとんど変わっていません。売上原価と販管費が増えているためです。

売上高のセグメント情報も見てみましょう(次ページ)。

大和ハウスも、積水ハウスと同様に「戸建住宅」が伸びていませんから、戸建住宅については、今のところあまり駆け込み需要の影響を受けていないと思われます。ただ、「賃貸住宅」や「マンション」などの売上は増えていますから、全体的に見て好調であると言えます。

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