花王とユニ・チャーム、増税影響が大きいのは?

消費税増税は、どこまで企業の足を引っ張るのか

消費増税はどう響いてくるのか(花王「メリーズ」の中国版と日本版)

アベノミクスへの期待感と急速に進んだ円安によって、輸出関連企業を中心とした日本株が上昇し続けています。しかし、2014年4月以降に高い確率で行われる消費税増税がどれだけ日本経済に影響してくるかという点は、ほとんど議論されていません。私は、この消費税増税が企業業績の大きな足かせになりかねないのではないかと懸念しています。

今回は、消費税の影響を受けやすい生活用品を扱うユニ・チャームと花王の財務内容を分析しながら、消費税増税が企業にどこまで影響を与えるのかを考えていきます。

ユニ・チャームへの、消費税増税の影響は限定的

長い間、日本ではデフレが深刻な問題となっています。国内の需給ギャップは拡大し続けており、内閣府の試算では、2012年7~9月時点の需要不足額は年換算で約15兆円にも上るということですから、最終消費材の値上げは難しい状況なのです。

こうした中、消費税増税が行われようとしています。現在5%の消費税率が、2014年4月に8%、2015年10月に10%へと二段階で引き上げられるのです。

もちろん、この増税分は最終消費材の価格にすべて上乗せしなければならないわけですが、最終的な売値を上げられるかどうかは別の話です。アベノミクスが成功して名目成長率、ひいては給与が上がれば問題ないのですが、そうでなければ、需給ギャップが残る中、企業が消費税の値上げ分を上乗せできない可能性があります。つまり企業によっては、原価を下げるか、利益を下げるなどして、増税分を吸収しなければならない可能性があるということです。

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