パリの男女がハマる「50代思春期」の衝撃実態

男友達を娘とシェア…まさに"幸年期"

今フランスで流行っている「カンカド」という言葉をご存じですか?(写真:jaspe / PIXTA)
「ひとって、30後半に一度ピークが来て、次のピークは50歳すぎだと思う。たとえば、カントが著した3つの批判書(純粋理性・実践理性・判断力)は57歳で刊行されている。敬愛するLAの詩人、チャールズ・ブコウスキーは、ほんと、50歳からはっちゃけている。ひとの個体性と社交性がいい具合で交差する時間・空間に入ってくるんだよ」
ランヴェール/社会学者

 

いまフランスで流行っているコトバに「Quincados(カンカド)」というものがあります。社会学者のSerge Guérin(セルジュ・ゲラン)が3年ほど前から使い始めた「50代」を意味するquinquagenaire(カンカジェナール)と「思春期」を意味するadolescence(アドレッサン)の造語です。

これは、外見も内面もまるで30代、時にティーン・エイジャーのように振る舞う50代の男女のこと。コトバだけでなく、どうも最近、この連中が急速に勢力を拡大させてきているようなのです。

奔放なベビーブーマー世代が暴れ出した?

ヴィンテージものやダメージもののジーンズ、コンバースのスニーカーとTシャツ。子ども世代に受けている映画を見る、身体を若者のように鍛える、週に1回は明け方までフェット(パーティ)して、マウンテンバイクが大好き。若者世代と友人となり、話すことと言えば“若造り”。そんな感じの人たちです。

彼らは日本では高度成長期に当たる、1960年から70年に生まれ育ったフランスのベビーブーマー世代。乏しさを知らないそれなりの暮らし、権利と自由に恵まれて忍耐を知りません。平均余命も伸びて、親世代より若々しく、ありあまる体力に自信を持っています。

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