パリの男女がハマる「50代思春期」の衝撃実態 男友達を娘とシェア…まさに"幸年期"

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

フェイスリフティングにバイアグラ…、カンカドは現代医学の発達の恩恵を享受するのに躊躇はありません。そもそも恋愛&カップル大国、そこはどうあれつがうわけでありますから。

カンカド、英語ではold teen-ager(永遠のティーンエイジャー)。本物の若者との大きな違いは何でしょうか。それはなんといっても、自由になるおカネの量ですね。子どもに手がかからない開放感もある。これぞ「更年期障害」ならぬ「幸年期生涯」の到来です。

これは「官能経済」の新しい萌芽?

書影をクリックするとアマゾンの販売ページにジャンプします

財布の紐はゆるくなる。カップル文化の地であれば、プレゼントや行楽など相手を愛しむための散財だけでなく、自分のために体を美しくキープするための「お直し系」含めた健康美容関連費だって何のことはない。愛する人と旅行に行きベタベタくっつくための費用もOK。この経済循環も官能経済の一つの発展の形となりますね。

フシギな時代になってきたものです。外見だけなら、分別あるシックかつエレガント、コンサバであったマダム&ムッシューたちであったのに。タガが外れたように新しいムーブメントに落ちこんでいくなんて。

このお手本は先進国第1の大人子どもの国、ニッポンかも? 日本ガンバレ! もう少しアムールが染みわたれば世界一になれるんだよ。――それがいちばん難しいかもしれないけど。

最後にノーベル文学賞を受賞したアナトール・フランスの言葉をお贈りします。「もし私が神だったら、 私は青春を人生の終わりにおいただろう」。

岩本 麻奈 皮膚科専門医

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

いわもと まな / Mana Iwamoto

一般社団法人・日本コスメティック協会代表理事。ナチュラルハーモニークリニック顧問医師など。東京女子医科大学卒業。慶應病院や済生会中央病院などで臨床経験を積んだ後、1997年に渡仏。美容皮膚科学、自然医学、抗老化医学などを学ぶ。現在は、パリの中心に居を構え、欧州大手製薬会社やコスメメーカーなどのコンサルタントを務める傍ら、さまざまなメディアを通して美容情報を発信中。3人の成人した息子がいる。著書は『女性誌にはゼッタイ書けないコスメの常識』『パリのマダムに生涯恋愛現役の秘訣を学ぶ』ならびにその携書版である『生涯恋愛現役』(以上ディスカヴァー・トゥエンティワン)など多数。オフィシャルブログはこちら

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事