親の「残酷な言葉」に悩み続けてはいけない 軽い気持ちで話した場合だってある

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よほど完璧な人以外は、それぞれに悩みや弱点があるもので、法に触れない限りは世に恥じる悩みなどないと気づくと、とても気が楽になりました。

手前ミソになりますが私の母親は、姉たちの嫁ぎ先の家族の悪口を、母親の前でさえ話すのを禁止しました。それが癖になり、相手の前でその態度が少しでも出るのをたしなめたのです。

私にはお母様が自慢しておられるあなたの母方の皆様も、良いところばかりには思えません。そのような母親としてあるまじき言葉どころか態度でさえ子どもに出してはいけないと、唯一お母様が耳を傾けられる実家の方々が、とうの昔に厳しく注意しておくべきでした。

ちず子様、よく心を澄まして見てください。そしてお母様が生理的に合わないといっておられる父方の祖父母やお父様の良い点を探してください。たとえばお母様の軽々しい言動を今まで我慢か許してこられた寛大な心とか、とても勤勉でおられるとか口が堅いとか、いろいろあると思います。

自信を持ってください

私の経験上、ピン・キリの家風の組合せと思えた結婚でも、実はキリの方が本質的にまともだったという例は、いくらでもあります。つまり弟様のように、母方に似ていなくて悩むことにはあまり意味がありません。先ほどから失礼な言い方で申し訳ありませんが、あなたは、ある部分に関して言えば思慮の浅いお母様のマインドコントロールにかかっただけです。父方に似たおかげで、良い資質を受け継いだ点もたくさんあることに気付き、自信を持ってください。

そして上を見ても下を見ても、それこそピンキリですが、あなたはお母様からそれなりの愛情を受けられましたよ。

お母様の言葉足らずと、それには十分理由がありましたがあなたの考えすぎと捉えましょう。世にいう母親の虐待と比べてごらんなさい。

あなたはご自分を守るために、厚く築いた心のバリアが強がりであることに、そしてそのことでこじれた問題もあるであろうことに気付いておられます。これだけであなたの中の変革は道半ばも同じです。後はその壁を崩し、次のステップに歩み出す努力あるのみです。周りのイメージも、甲斐性の内なのです。

肩ひじ張らず弱みを恥じず、自信をもって人を信じましょう。私の経験からも、素直で誠実な人の周りには、そのような人ばかりが集まっています。信じるに足る人は、あなたが考える以上に世間には多いものです。オープンマインドで他者と接すると、そのような人とつながります。たまにハズレがありますが、そのような人とだけ、バリアを再構築すればいいのです。

自信を持ってください。あなたが築いた心のバリアは、あなたが取り除きましょう!

ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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