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資本主義の行き過ぎを技術の力で救えるか? 弁護士から金融界に転身した男の本音

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  • 塩野 誠 経営共創基盤(IGPI)共同経営者/マネージングディレクター JBIC IG Partners 代表取締役 CIO
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塩野:そこからすぐにリーマンショックですね。

北澤:まさにホラー映画を体験するかのようでした。うしろからゾンビに追いかけられる感じでしたね。MUFGが9億ドルを出資し、モルガンを救済してくれました。このディールはうまくいって、外資と日系のジョイントベンチャーの数少ない成功例だと思います。

なぜ転職したのか

北澤直(きたざわ なお)/1975年東京都生まれ。アメリカニュージャージー州で育つ。慶應義塾大学卒業、ペンシルバニア大学大学院卒業。2002年にポールヘイスティングス法律事務所入所。東京オフィスとNYオフィスにて企業法務、不動産ファイナンス法務などを担当。2008年モルガン・スタンレー証券(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)投資銀行本部で投資銀行業務に従事。「お金のデザイン」取締役COO

塩野:そんな、グローバルな業務をやっていた北澤さんが、どうして「お金のデザイン」に転職されたんでしょう。

北澤:対消費者というビジネスは初めてですし、基本的に専門職でマネジメントをやったことはありませんでした。

きっかけはファウンダーである谷家衛との出会いです。彼はエンジェル投資家であり、伝説のトレーダーであり、フィランソロピーの活動もやっていました。軽井沢の国際的な全寮制の高校「ISAK」や、「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」というNGO人権団体の東京オフィスの立ち上げにも尽力した人です。そのチャリティパーティに顔を出していた時に紹介を受けました。2014年のことです。

「事務所に遊びにおいでよ」と言われ、内幸町のオフィスで2時間ほど話しをしました。「モルガン・スタンレーにあと何年居るの?」と聞かれて、「おカネを貯めて10年経ったら、世のため人のために働きたい」と答えました。すると、おカネにはならないけれど、社会のためになる仕事があるんだよと。それが「お金のデザイン」のコンセプトでした。

塩野:思ってもみなかったところから球が来ましたね。

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【資本主義の行き過ぎをテクノロジーで救いたい】

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