そういった生活を何年間か続け、その使い分けのコントラストの中で、私の中で浮き彫りになったことがいくつかあります。
今回は、企業再生で施策を計画・執行する責任ある立場で内部にどっぷりつかっている自分をあらためて客観的に眺め、そこから見えた「責任ある立場」の意識や心構えについて触れてみたいと思います。
まず責任ある立場となって意識するようになったことのひとつは「時間を守る」ということです。
言うまでもないですが、会議の時間に遅れるということは、人数×遅れた時間分の無駄が発生することを意味しますし、特に遅れた人が上位者であれば会議を勝手にスタートさせることもできず、上位者が全体の無駄を惹起しボトルネックになるという、あるまじき状況になります。また遅刻の中でも論外なのは朝の遅刻です。どんなときでも定時にきちんと出社することが大事です。
前日飲み会のときほど、早く出社すべき
ここまで読まれて、当たり前のことのように聞こえるかもしれませんが、全然当たり前ではありません。「重役出勤」と揶揄されるように、上位者のほうが定時出社率が低いのは経験的事実でもあります。
上位者というのは注意されにくいですし、受けるフィードバックも少なくなります。なおのこと自律的に、自分で客観視して注意しなくてはいけないと思います。前日飲み会や接待などで遅くなったときこそ、いちばん早く来るくらいのことは必要です。
こんなことは難しいことではまったくありません。たとえば、予定の開始時間を自分の中で定刻の10分前と考えて行動すればいいだけのことです。そこでのわずかな努力で信頼関係が大きく変わります。
私自身も人のことを言えた義理でもないのですが、思い返せば忙しくなるほど時間を守るようになった気がします。矛盾のように聞こえるかもしれませんが、忙しさに比例して時間の大切さを認識し、自身の時間厳守の意識が高まったということかもしれません。
多忙なほどに時間の重要さを認識しているということであるならば、上位者は多忙であるほどよいですね(苦笑)。
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