なぜ1日がデスクワークだけで終わるのか?

仕事の効率アップを邪魔するもの

戦略コンサルタントを経て、現在、会津のバス会社の再建を手掛ける著者が、企業再生のリアルな日常を描く。「バス会社の収益構造」といった堅い話から、 「どのようにドライバーのやる気をかき立てるのか?」といった泥臭い話まで、論理と感情を織り交ぜたストーリーを描いていく。
福島の職場のデスク。デスクワークは諸事情(本文参照)であまりできません

こんな1日ありませんか?

すべての仕事が計画的にはかどれば、それほどすばらしいことはありません。

朝、電車に揺られながら今日中にこの資料を仕上げようとか、あの内容は調べておこうとか漠然と計画しつつ出社することはありませんか? 私は時々あります(今は徒歩通勤なので歩きながら……ですが)。

そしてそのように計画していたことは、出社の瞬間から突然に訪れる電話やメール対応や相談事に忙殺され、退社時に気がつくと、計画していたことがことごとく仕上がらずに終わっているということがありませんか?私は毎日のようにあります。

さあこれをやろうと事前に計画して張り切っても、いろいろと突発的だったり(誰かにとっての)急ぎだったりする事柄が次々と舞い込んできて、結局やろうとしていた仕事に手が回らないことが、私にはよくあります。

それでも仕事が終わる頃には、疲労感や頼まれごとを解決した相応の達成感もあるものですから、朝考えていた予定はいったん記憶の片隅に押しやり、ゆったりと自宅で風呂などにつかるわけです。しかし、そこであらためて一息ついて自分の仕事を反芻すると、あの資料もできてないし、この調べ物も終わっていなくて、途端に愕然とする。私はそんな状況を毎日のように経験してきました。この状況は、私に限らず「サラリーマンあるある」とも思います。

私は長いこと、この流れを改善できたらどんなに仕事が効率的になるだろうと夢想していました。時には周囲の同じような立場にある人に聞いたり、相談したりもしていました。

いろいろなアドバイスを受けました。「あらかじめ時間をブロックして周りに声をかけられない雰囲気を作る」とか、「集中したいときは電話を切っておく(あるいは鳴っても出ない)」とか、「外出して、消息不明となり、スタバで作業する」など……。

そのようなアドバイスを受け、まねできるものは真似したりもしましたが、何となくもやもやしたものを覚え、効率化の工夫はいつの間にかやめてしまいました。結局今は、毎日自分のペースを乱されまくりながらも、日々の仕事と向き合っています。

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