大企業を動かす若手社員の“想い”の力

弱小NPOが大企業と付き合える秘訣

日本の新しいロールモデルとなる「新世代リーダー」。その一人が、「新世代リーダー 50人」 でも取り上げた、小沼大地さんです。小沼さんは、マッキンゼーを経て、NPO法人クロスフィールズを創設。アジア新興国のNPOへ日本の大企業の社員を送り込む、「留職」プログラムを手掛けています。この連載コラムでは、新世代リーダーの小沼さんに、「留職」とニッポンについて熱く語ってもらいます。
クロスフィールズが主催した企業向けフォーラムの模様

僕たちクロスフィールズはまだ創業2年目の小さなNPO法人だ。そんな僕たちが運営する「留職」プログラムは、パナソニックに始まり、テルモ、ベネッセ、NEC、日立製作所といった、日本の名だたる企業に導入していただけている。

そのため、最近は「いったいどんなスゴい営業活動をしているんですか?」とよく聞かれるようになった。そんなとき、僕はこう答える。

「動いてくれているのは、実はその企業で働いている社員の方たちなんです」

あまり信じてもらえないのだが、本当の話だ。メディアや講演などでクロスフィールズの活動を知ってくださった方々の中に、「自分も留職したい」「うちの会社に導入したい」と、僕たちに代わって社内で“営業活動”をしてくださる方がいるのだ。

僕たちは、そうした方々のことを、「チャンピオン」という少し変わった呼び方で呼ばせてもらっている。チャンピオンという英語には「優勝者」という意味の他に、「主義や思想のために戦う闘士」といった意味がある。留職の取り組みを広げることに尽力してくださる伝道師ともいえる、心強い存在だ。

僕たちは彼らとともに活動する中で、1つのことを確信した。それは、“想い”の力さえあれば、たった1人や数人でも、若手社員でも、大企業を動かすことはできるということだ。

今回は、これまでに僕たちが出会ったチャンピオンたちが起こした奇跡のストーリーと、彼らから学んだ、大きな組織を動かすための大事なステップについて書いていきたい。

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