大体、人を信じないのと仕事の進捗を信じないのはまったく違うと思います。そこはごっちゃにせずに、きちんとマネジメントすべきです。そもそもしつこく確認して嫌われる人というのは、もともとそれ以前に嫌われている人なのかもしれません。
たとえば、ある時期の自分を思い出してもそうです。物事を決めるに当たり、自分で決めようとすると「独断」、意見を聞いて判断しようとすると「決められない」「丸投げしている」。何をやっても批判された時期がありました。いろいろ考え、意思決定論とかリーダーシップ論とかあれこれ勉強したりして、頑張ったのですが、なかなかうまくいきませんでした。
人を信じて仕事を信じず
でも思い返すとその答えは、理論の延長線上や小手先のテクニックにはなかったような気がします。自分の振る舞いに対して何を言われるかは、普段の信頼関係に尽きるように思います。後でわかったことですが、批判の原因は私の普段の振る舞いにあり、私が原因と感じていたことのはるか以前、すなわち日常の人間関係ですべて決していました。
深層には、そういう苦い経験の反省もあるからかもしれません。今の私は、とにかく「人を信じて仕事を信じず」の姿勢で、しつこく何度も物事を確認し、その一方で自分の予定を犠牲にしても、来る者拒まずでコミュニケーションをとるという意識を強く持っています。それが、精神衛生的にも合理的にも、最も効果的に仕事が回ることだと気づいたからでもありました。
今回は勇ましい書き出しの割に、結局は無計画の勧めのようなことを、繰り返し述べてきました。結構しつこいと感じられたかもしれません。うんざりもしたかもしれません。そういったうんざり感を読後の定着の証しと歓迎しつつ、今日はここまでにしたいと思います。
※ 本文は筆者の個人的見解であり所属する組織・団体を代表するものではありません。
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