似たような存在として、会議があります。会議は、仕事の効率を邪魔する代表例としてよくやり玉に挙げられます。
はたして会議は非効率なんでしょうか? もちろん中身次第といえば実もふたもないのですが、ここでは会議の量的側面に着目したいと思います。
私の仕事でも定例会議だけで、取締役会・グループ経営会議・企画営業部会議・マネジメント会議・予算進捗会議・車両会議・営業会議……。突発的なものも含めれば、本当に会議ばかりです。
でも私はそれを削減しようとはあまり思いません。会議がなくなったら何をするか。
営業に出掛けるかもしれません。これは悪くないですね。あるいはデスクワークをするかもしれません。出不精な私は営業ではなくきっとデスクワークをするでしょう。
ただ、デスクワークは深夜でも早朝でも自分一人のときにできます。そういう仕事は自分一人の時間、自分でコントロールできる時間にやればいいと思います。通常の勤務時間中は周囲の仲間と机を並べているわけで、私はいつの頃からか、昼間から自席で黙々と作業をやること自体を、逆にもったいないと感じるようになりました。
「しつこい」と思われることを恐れるな
それから会議の中で私が意識して心掛けているのは、しつこく確認することです。嫌がられても関係ありません。かなりしつこいので、言われた側は、「またかよ」と感じているのに違いありません。私自身も正直なところ「しつこいやつと思われたら嫌だなあ」とか「嫌われたくないなあ」といった心理的抵抗がないかといえば、ウソになります。むしろ相当にあります。
実際のところ、以前は大仰に構えたり、(内心の不安とは裏腹に)あえて催促しないことで大物感を醸し出そうと落ち着いたふりもしていましたが、今はまったく気にしなくなりました。ものすごくしつこく仕事の進捗や状況を確認します。それは開き直ったとか割り切ったとかではなく、合理的な判断でもあります。
なぜかというと、「しつこい」と思われるということは、それだけ言われた側の印象に残っているからです。考えてみるととてもポジティブなことです。
相手にしつこいと思われるのと、相手が忘れて業務が滞ることを比べたら、業務が滞ることのほうがよほど大問題です。しつこいと思われることくらい大したことではないような気がします。繰り返しますが、格好つけているわけでもきれいごとを言っているわけでもなく、合理的な判断です。
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