復興支援3年目、ヤフー社員の"決意表明" 僕、そしてあなたが、セカイを変えるのだ!

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「原発が爆発したのは、自分のせいでもあると思ってる。それまで、原発について一緒に考えようと言ってくれていた知り合いがいたのに、その当時は、まさか爆発なんてするわけないじゃんと思っていて。あのときもう少し、真剣に考えていたらなーって、あまりにも無関心だった自分を反省してるの」

「女子の暮らしの研究所」の活動で走り回る日塔マキちゃんも、元は普通の女子だった

震災前は本当に普通の女子だったのに、会社まで立ち上げ、福島の女子たちをとりまとめて現状を伝えたり、暮らしの見直しでゆるやかに社会を変えようと一生懸命走り回っている、「女子の暮らしの研究所」の日塔マキちゃん。

産業にしろ、政治にしろ、そういう若者が増えていることはすごいことだし、これからどんどん影響力を増していくだろうと確信している。

ゲゲゲの鬼太郎が、共生を目指したように

東京から被災地、石巻にやって来て約8カ月。「振り返ってみれば、最初の数カ月は、正直、焦ることもあった。

それまでヤフーでやってきた、新しいサービスの立ち上げやプロモーション、大型キャンペーンの企画などの経験が、石巻ではまったくといっていいほど役に立たないことに気づいたのだ。

かつて、偉い人が言った。「IT(イット)革命」と。

「イットがなんぼのもんじゃい。そんなもの見る時間もないわ。こつこつ築いた人間関係で、商売したほうが量も出るし、金にもなるだろうが!」

実際そう言われたことはないけど、ヤフーの人間である僕らは、東北でそういうふうに思われてるんじゃないか、と思ったりもした。

震災から丸2年たった復興業界。見回してみても、誰もがうまくいっているわけではない。ほかの団体もお金をどう回していくか、苦労している様子だ。

初めてお会いした人にも、ついつい「で、おカネはどうやって回してるんですか?」とストレートに聞いてしまう。

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