勝ちたいと思った瞬間、既に負けているワケ

有名麻雀プロが考える「成果を生む発想」

土田浩翔氏が行き着いた「勝つことの真の目的」とは?(写真 :polkadot / PIXTA)
「成果を出したい」「もっと強くなりたい」。仕事における成果と評価を求め、人は努力を積み重ねます。しかしそこで必要となる大前提を忘れている人が多いと、麻雀プロ生活30周年を迎え、なお勝ち続ける土田浩翔氏は、警鐘を鳴らします。
競技麻雀やメディア対局でさまざまなタイトルを獲得してきた土田氏ですが、ある時期から勝つたびに心が虚しくなってきたと言います。『「運」を育てる』の著者でもある土田氏が行き着いた「勝つことの真の目的」とは――。

認めたくない自分を書き出す。そして受け入れる

20代の頃の私は、勝てば官軍、負ければ賊軍。単に勝つことだけに邁進していたので、麻雀を打っているときの様は、人として最悪中の最悪でした。麻雀は、最終的に点棒をいちばん多く持った者が勝ちとなります。したがってデータ収集と分析に基づき、勝つことに向かって効率と確率だけを追い求めて日々を過ごしていました。牌譜(将棋で言えば棋譜)分析ノートは300冊をゆうに超え、そこから導き出されたセオリーこそが絶対だと信じていました。

その頃に同卓してくれた人はよく知っていると思うのですが、感情むき出しで卓につき、嫌なことをされたら倍返しで応戦していたのです。相手に腹を立てる人間的な未熟さゆえに「なんでそんな牌を切るんだ!」なんて平気で言っていたのです。しかも勝っていたがゆえに、負けた人の気持ちを考えたこともなかったのです。今思えば本当に愚かな打ち手です。

そういった目に余る私の態度を真剣に叱ってくれた先輩プロがいました。このままではいかんと猛省した私は、当時参戦していたリーグ昇格を機に、ウィークポイント(弱さと欠点)の改善に本気で着手しました。

次ページ改善策とは?
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • ボクらは「貧困強制社会」を生きている
  • 若者のための経済学
  • 本当に強い大学
トレンドライブラリーAD
人気の動画
パチンコホール「ガイア」店舗撤退で大激変する勢力図
パチンコホール「ガイア」店舗撤退で大激変する勢力図
ネットで生卵がメチャメチャ売れる驚きの理由
ネットで生卵がメチャメチャ売れる驚きの理由
やる気を削がれる人と奮起する人の決定的な差
やる気を削がれる人と奮起する人の決定的な差
「名岐アパレル」で連鎖倒産、産地の厳しい現実
「名岐アパレル」で連鎖倒産、産地の厳しい現実
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
サプライズと配当成長株で勝つ<br>株の道場 成長先取り編

菅首相の退陣決定を受け、東証株価指数が31年ぶりの高値へ急騰。日経平均株価も3万円を超えました。本特集では9月17日発売の『会社四季報』秋号を先取りし、上方修正期待の大きいサプライズ銘柄を抽出。株価上昇を享受する方法を会得しましょう。

東洋経済education×ICT