勝ちたいと思った瞬間、既に負けているワケ 有名麻雀プロが考える「成果を生む発想」
そんな牌たちから教わったことのひとつに「安全な選択に成長無し」があります。楽な選択をしても、決していい結果は生まれない。牌たちから教わった明快な答えです。
迷ったら、苦しいほうを選択する
麻雀も日常も選択と決断の連続です。「迷ったら、苦しいほうを選択する」。
これを習慣にしていかないと、自分が伸びていくことはありません。つねに苦しいほう、もしくは面倒なほうを選択したほうがいいのです。
楽な選択をしてしまうと、自分ひとりになったときに元の自分に戻ってしまうものです。負荷がかかることを怖れ、今までどおりに戻ったら進歩はありません。この意識を習慣にしていくためには、決断し、行動に移したら途中でやめない癖をつけていくことが大切になります。
人生の選択においても「いや、間違った、ちょっと待って」が無いのと同じで、麻雀においてもリプレイとなる巻き戻しはありません。今回はやめておいて、次回また機会があったらやってみよう。この選択もだめです。選択に「また」はありません。結論を先延ばししているにすぎません。
失敗をしながら成長していくのが人間です。成長のためには失敗体験が必要なのです。成功も失敗も挑戦からしか生まれません。だから麻雀を打つときには、つねに負荷をかけて打っていく必要があるのです。
「第一打に字牌を切らない」私が自分に課している負荷のひとつです。麻雀では、字牌(東、南、西、北、白、發、中)から切っていくのが一般的な打ち筋ですが、私はあえてそれをやらないのです。
こうして日常においても、勝つことよりも克つことを目指すようになってからは、心が豊かになっていると感じています。これからも牌から愛される打ち手であり続けたいものです。
構成:福山純生(雀聖アワー)
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