「地球の歩き方」が誘う南極大陸という魅力 最安値は50万円台! クルーズで行く秘境

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氷河にも小型のゾディアックボートで近づくことができる。こうした大自然が南極旅行の醍醐味だ(提供:トライウエルインターナショナル)

地球最後の秘境、南極大陸――。最低気温はマイナス80度を超え、白銀に包まれた過酷な自然をイメージしてしまう。だが、最近そのイメージを覆す本が登場した。

『地球の歩き方』、南極に行く

旅行ガイドブック『地球の歩き方』を発行するダイヤモンド・ビッグ社は7月29日に『南極大陸 完全旅行ガイド』を発売した。編集を担当した「地球の歩き方」編集部プロデューサーの森本久嗣さんによれば、「大手書店では平積みされ、予想以上に販売は好調」という。ただ、増刷がかかるかは現時点では微妙のようだ。

今回、黄色い表紙が印象的な「ガイドブック」シリーズではなく、「GEM STONE」(ジェムストーン、宝石)シリーズという、より写真を多く使うシリーズでの扱いとなっている。ペンギンや氷河などの写真が数多く掲載されている。「眺めて楽しいガイドブックになっている。ぜひ、手にとって南極が行ける場所になったということを実感して欲しい」(森本さん)。

南極大陸といえば、初期越冬隊の「タロとジロ」から始まる『南極物語』、最近では『南極料理人』など、過酷な自然の中で、昭和基地の観測隊員などがどう越冬したかに焦点を当てた物語が有名だ。

ところがこの『南極大陸 完全旅行ガイド』を眺めて気づくのは、そうした過酷な話がまったく出てこないこと。むしろ、豪華客船を使ったクルーズツアーについて取り上げられている。

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