「地球の歩き方」が誘う南極大陸という魅力 最安値は50万円台! クルーズで行く秘境
その理由は南極がまだ個人で自由に旅行できる場所になっていないからだ。現地には30カ国以上が昭和基地のようなリサーチセンターを配置している。が、観光客向けの施設はほとんど存在しない。
また環境保護の観点から上陸できる場所が決まっているなど規制が厳しい。そのため、クルーズ船を使って、上陸するようなツアーが一般的になっている。
年間1000人程度の日本人が上陸
南極旅行は現地の春から秋にかけて、日本の11月中旬~3月中旬に行われる。気温は摂氏マイナス5度~プラス5度と真冬の東京よりやや寒い程度。約50隻の船が運航を行っており、年間3万人ほどが訪れている。日本からは毎年1000人弱が上陸しているという。
南米アルゼンチンの南端に近いウシュアイア、チリのプンタ・アレーナスからクルーズ船か飛行機を使って南極大陸に渡るのが一般的だ。ツアーのほとんどが南米にほど近い南極半島の周辺を回る内容となっている。
南極と北極の旅行を専門に取り扱うウェブサイト「ポーラークルーズ」を運営する旅行会社トライウエルインターナショナルの田島和江さんは「南極半島はペンギン、アザラシ、ザトウクジラなど生き物が多く、風光明媚なところ。南極らしい風景が楽しめる」という。
事前にどこを見るか日程は決まっているが、実際にはその日の天候次第で上陸地や観光ポイントが変わる。クルーズ船には南極の歴史や生き物、写真撮影の専門家が同席し、見どころや注意点をレクチャーしてくれる。
気になるのが値段だ。大手旅行会社クラブツーリズムは20年以上にわたって南極クルーズ船ツアーを販売。2010年以降は毎年ツアーを催行している。
同社でクルーズ船ツアーを販売する田中美希さんは「料金が16日間で約200万円からのクルーズ船ツアーが売れ筋」(1人料金、航空券込み)と話す。日本から添乗員が同行するほか、夕食にはフランス料理のフルコースが提供される。
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