「休暇の取らせ方」が下手な上司に欠ける視点

「かえって疲労困憊」な休み方をしていない?

たとえば、年度始めに有給休暇を取るのをなるべく控えてほしい繁忙期を明示しておくことも一つの方法。「この時期に有給休暇を取得してはならない」と禁止をすることはできませんが、「なるべくこの時期に有給休暇を入れないでほしい」と、配慮を求めることは可能です。

業務内容によっては、月の中でものすごく忙しい日や時期があると思いますので、それも踏まえておくことをおすすめします。しっかり周知することによって、ある程度のスケジュールコントロールが期待できます。

休暇を取らせないのは違法ですが、お互いに迷惑をかけないようスケジュールを共有することによって快適な関係性を保っていきたいですね。

また、職場によっては、上の立場の人から休暇を入れていき、それに合わせて部下が休みを決める場面もよく見られます。この場合、上司が休む日を決めてくれないと、下の者はなかなか予定を立てることができず、悩ましい思いを抱えます。

休みを取る側にも知っておいてほしいこと

これはひいては、仕事に対するモチベーションにも影響しかねません。上に立つものとしては、率先して休暇の予定を立てることこそ、部下の精神的負担を軽くすることになるのです。

取得する側にもぜひ心得ておいてほしいのですが、病気などの急な場合を除き、やはりなるべく繁忙期を避けることが大切です。どうしても忙しい時期にかかってしまう場合は、まずできるだけ早い段階で上司に相談すること。そのうえで、休みまでに仕事のメドをつけ、極力周りに迷惑が掛からないようにするのがコツ。そして、何より大切なのは、自分だけでなく他の人にもわかりやすく申し送りをしておくことです。

配慮をもって休めるかが、その後の人間関係に大きく影響します。普段からきちんと仕事をこなし、信頼関係をつくっておくことは言うまでもありません。

そして、休むと決めたら徹底的に休むことも重要。心身ともに仕事から離れ、仕事のことを考えない時間が必要です。どんなことでも構わないので、熱中できること、短時間でもほかのことを考えずに済むことを休暇の中に取り入れてください。趣味や旅行でなくても、「何か」をするという意識があるだけでも違うのです。

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