就職するならコンサル? ベンチャー?

成長スピードが速いのはどちらか

結論から言いますと、いちばん自分の成長を速める方法としては、今すぐ起業することです。質問者の方の住む日本は世界でも非常に特殊な平和で豊かな国です。日本から外に出ると、思ったより多くの国が戦争や貧困にあえいでいるものです。成長著しいと言われるアジアの新興国でも日本と比較すれば経済規模は非常に小さく、たとえばGDPで考えるとタイは神奈川県くらい、フィリピンは埼玉県と同じくらいです。

平和で突然逮捕されることもなく、大きな市場もある日本で起業してみるのはそんなに難しくありません。起業すればビジネスに必要なことを何から何までやらなければならないので、いちばん成長できることは間違いなしです。失敗したところですぐに生命の危機とはなりません。

ベンチャー就職のリスク

一方で、名刺の渡し方からスタートする社会人のマナーやお作法がわからずに商売を始めてしまうと、同質性の高い日本の社会においては「おかしな人」になってしまう可能性も高いものです。新卒ではどこかの会社に入って、「会社の仕組み」を知ったり、お作法を身に付けたりするのも無駄ではありません。どんな仕事でもその人が何を学ぶかがすべてなので、世の中には無駄な仕事はなかなかありません。同じ1年を10回繰り返して、この仕事を10年やっていると言わないかぎりは大丈夫です。

ここからはご質問に沿った形でお答えさせていただきます。求められているゴールは「自分の成長を加速するためにどうすべきか」と設定します。

キャリアの積み方として、ベンチャー企業とコンサルティングファームのどちらでいこうか迷っております。ベンチャー企業といっても社員数200人程度の中堅どころであり、成長曲線も1回目を終了し、2回目にいくための“溜め”の段階にある創業期から一皮向けたベンチャーたちを中心にみております。

おそらく質問者の方は早くから会社の「経営」にかかわりたいとの思いがあって、ベンチャー企業やコンサルティングファームを志望していると推察いたしますが、すでに200人もいる会社に入って新卒が経営にかかわることができるのでしょうか?

これくらいの規模の会社では新卒へのシステム化された教育は期待できませんし、「営業に行け、とにかく売ってこい」と言われたら、思っていたことと違うと辞めてしまうのでしょうか? そこはよく考えたほうが良さそうです。もちろん営業で何かを売っておカネをもらう経験をすることは何よりも大切です。

次ページ中途半端なリスクヘッジはよくない
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 映画界のキーパーソンに直撃
  • 最新の週刊東洋経済
  • 岐路に立つ日本の財政
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
人生100年時代の稼ぐ力<br>副業・資格で定年後も長く働こう

人員削減や年金不足問題など、将来収入への不安は募るばかり。会社に依存するのではなく、副業や資格を持つことで長く働くすべを身に付けよう。需要がグンと高まる資格、60代からでも食える仕事など、実践的な情報を満載。