何かにつけ不確実性の高い現代。一生安泰の仕事も、未来永劫つぶれない企業も存在しない。自分の仕事に明日があるのか――それをつねに考えておかないといけない時代だ。 この連載では、悩めるビジネスパーソンからのキャリア相談を募集。外資系金融、コンサル、ライブドア、企業再生コンサルなどを渡り歩き、数多くの業界やスタートアップに精通する塩野誠・経営共創基盤(IGPI)パートナーに、実践的なアドバイスをしてもらう。
日本では英語力が高く売れる
こんにちは、今回は米国の日本人学生の方からのご質問です。海外生活が14年と長い方が日本で就職したほうがよいのか、海外で就職したほうがよいのかを悩んでいらっしゃるとのことです。
まず最初に、意思決定のための大事なコンセプトをお伝えします。
それは日本ほど英語力が高く売れる場所はないということです。日本にも英語をビジネスレベルで使える人はたくさんいますが、同じようなスキルを持った人であれば、人材市場において英語ができる人のほうが高く売れます。
これは一部の外資系企業が給与の平均を押し上げているという面もありますが、日本の一流企業にいた人間ならば普通に持っているようなスキルに英語でのコミュニケーション力が加わると、人材市場においては高く売れます。高く売れるのは日系の新卒採用でも同様です。同じような評価の学生であれば、英語ができそうな方、TOEICの点数が高い学生を選ぶ傾向はあると思います。
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