日本と海外、どちらで働くべきですか? 【キャリア相談 Vol.7】

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心を自由にして好きな場所で働く

質問者の方は日系のエネルギー関連企業にも関心があるとのことですが、そうした企業はまさに従業員を現地化させることによって、諸外国の競合に伍してビジネスを行っています(余談ですが、お父様の影響、と素直に言えることはすばらしいと思います)。そうした際にビジネス共通言語である英語に不自由がないことは大きなアドバンテージです。

欲を言えば、質問者の方が日本語の作文能力に優れているとなおすばらしいです。日系企業においては、やはり論理的な美しい日本語が書けることはよいことです。そうでないと「あいつは外国人だから」と言われることはよくあります。そう考えると、みんなが適当な英語をしゃべっているシンガポールや香港の会社環境は、海外に慣れた日本人には居心地がよいかもしれませんし、外資系東京オフィスも環境的には楽でしょう。

質問者の方にはぜひ、英語に不自由がないというアドバンテージを活かし、米国以外を旅でもビジネスでもいろいろと見ていただきたいと思います。米国を離れれば多様な英語でビジネスをやっているのは普通です。

先に述べた私の大学院時代の友人のように、心を自由にして好きな場所で仕事を始めてください。新卒で日本だったから、米国だったから、そこでしか働けないということはありません。自分の好きだと思ったことをエッジにして、好きな環境を選んでください。私が米国西海岸で出会った日本人医師は、「気候は選べる」とおっしゃっていました。

※ 塩野さんへのキャリア相談はこちら

塩野 誠 経営共創基盤(IGPI)共同経営者/マネージングディレクター JBIC IG Partners 代表取締役 CIO

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しおの まこと / Makoto Shiono

国内外の企業への戦略コンサルティング、M&Aアドバイザリー業務に従事。各国でのデジタルテクノロジーと政府の動向について調査し、欧州、ロシアで企業投資を行う。著書に『デジタルテクノロジーと国際政治の力学』(NewsPicksパブリッシング)、『世界で活躍する人は、どんな戦略思考をしているのか?』(KADOKAWA)等、多数。

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