成果が出ない人に教えたい「仕事の断捨離」 「過剰品質」「抱え込み」はこうすれば消える

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■ステップⅡ 相手にその知識と技術があるか確認する

次にその知識や技術が相手にあるかどうかを確認します。知識であれば、「リサーチの情報源は何を使えばいいと思う?」などステップⅠであげた知識について質問をすることで確認できます。

技術の確認は少し工夫が必要です。実際に本人が作成した資料やアウトプットを見せてもらうほか、これまでの仕事経験や進め方などを聞き出すと大体のスキルレベルは把握できます。スキルがない場合には、教えたり、チェックする時間があるので、当然、自分でやったほうが速いのですが、後々のことを考えるとここで教える手間を惜しんで自分で抱え込んだままではいつまでたっても変わりません。自分の技術を人も使える「技」として形式知化しましょう。

スキル移転の方法としては以下があります。

A 書籍      そのスキルを得るための書籍を紹介する
B 研修・セミナー 時間に余裕があれば参加してもらう
C 実地で移転   その仕事を一緒にやることで教える
D 体系化して移転 自分のスキルを再現可能な手順にまとめて教える

 

AからDの順で時間はかかります。一般的なスキルであればAやBですみますが、独自のスキルだとCやDでないと移転できません。時間はかかりますが、自分だけではなくチーム全体のスピードアップにつながります。実際に私は、かなり仕事が忙しかった時期でも社内の研修開発を行い、結果的にチームのレベルが上がったことで、仕事がスムーズに回るようになりました。

■ステップⅢ 行動に落とし込む

仕事の手順やスケジュールに落とし込み、行動ができる状態にします。具体的には、納期を決めるほか、途中のマイルストーンを相手に考えてもらい、決めます。

たとえば、「○月○日までに、リサーチの情報源を3つにしぼり、調査会社に発注完了している」「報告会の2週間前に分析結果が出そろっている」「1週間前にクライアント担当者の合意を得ている」など完成までにとおるいくつかの時期の達成基準を自分で決めてもらうのです。特に相手にスキルがない領域については細かく設定したほうが、納期直前にまったく見当違いのものが出てきてやり直しという事態を防げます。

分散しているために生まれる無駄

③ Combine 分散している仕事をまとめる

ここまででさまざまな無駄を省いてきましたが、もっと身近なところにも無駄は潜んでいます。まとめてやればいい作業が、分散しているために生まれる無駄です。

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