あなたが後輩にスルーされる「6つの理由」 気合より具体、バイアスよりプレゼンス

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いっそ異文化コミュニケーションだと考えましょう(写真:Fast&Slow / PIXTA)
「今どきの若い人は・・・」「ゆとり世代との接し方がわからない」とはよく聞かれる言葉です。「使えない」と切り捨てるのは簡単ですが、それでは大きな仕事で成果を出すことは難しくなります。キャリアを築くうえで必要なのは上司や年長者からの評価だけではありません。若手や後輩の心をつかみ、動かしていくにはどうしたらいいか?その考え方をご紹介します。

無意識バイアスが邪魔をしている

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私は前職で、人材育成部門のリーダーとして新入社員研修に10年近く携わっていました。そのときに感じたのは、若手社員の性質が少しずつ変化しているということ。従来の接し方ではなかなか若手のスキルが伸びなかったり、成果が出なかったり……。当時はついイライラしてしまい、それが態度に出てしまうことも。

ある時「今の若い人は清水さんの世代とは違うんです。同じように接していても火は着きませんよ」と中堅メンバーに言われ、ある意味ショックではありましたが、目が覚めた瞬間でもありました。

違うのであればきちんと理解して、コミュニケーションの仕方を変えなくては、通じるわけがないと気づいたのです。ジェネレーションギャップはいつの時代でもあることです。違い=間違いと考えていたら、その世代の人のよさを引き出せません。

ちなみに今どきの若い人たちに対してこんなふうに思っている方も多いのではないでしょうか。

・打たれ弱いからすぐ諦める

・意見を言わないのはやる気がない証拠

・プライドばかり高くて使いにくい

でも、何人かだけを見てそう思い込んでいるだけかもしれませんよね。このように無意識にバイアスをかけた状態で接していると、相手は心を開けませんし、仕事のスキルや成果も上がりません。

コミュニケーションの基本は相手の考え方、見方を理解して、自分が発信するメッセージを受け入れられやすい形で届けることです。今まで自分が当たり前だと思っていたことを、どんなふうに変えていったらよいのか、今回の記事では6つの観点をご紹介します。

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