あなたが後輩にスルーされる「6つの理由」 気合より具体、バイアスよりプレゼンス

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③と④は、指導したりしかったりするときの考え方です。

日本人の指示はあいまいだ

③ 気合ではなく具体

「気合が足りない」、「やる気がない」……ついつい言ってしまいがちな言葉ですね。しかし、それでは何をしてほしいのか伝わりません。気合とは何をすればいいのか、やる気は何に表れるのかを具体的な行動として示す必要があります。若い人はネットでの情報収集力は抜群でも、人を観察してやり方を盗むのは不得意だと感じます。

たとえば、以下のように自分があいまいな指示や指導をしていたら、具体的な行動に表現を変えてみることをおすすめします。

・会議の準備をしっかりする → ホチキス留めした資料を開始5分前には席に配布完了する
・真心をこめて接客する → お客様の目を見て、両手で品物を渡す 
・資料の体裁を整える → スライドマスターとフォントとカラーを統一する
・Webサイトの不備を確認する → リンク切れとレイアウトのズレをなくす

 

きっちりと言語化して伝えるのは確かに面倒ではありますが、これは若手に限った話ではありません。異なる環境で育った外国人の同僚などでも「日本人の指示はあいまいだと」言う方が結構います。これまで日本企業は多くの共通認識を共有する文化の中で仕事をしてきましたが、これからはますます多様な背景や認識を持つ人と仕事をする機会が増えていきます。自分の仕事やスキルを棚卸しする意味でも、具体的な行動にして伝えてみてください。

④ヒトではなくコト

しかるときについついやってしまいがちなのが「君はどうしていつもこうなの?」「だからお前はだめなんだ」と、相手=ヒトに焦点を当ててしかってしまうことです。これでは若者に限らず心を閉ざしてしまいますね。しかるのは非常に難しいのですが、基本は「客観的な事実」に焦点を当てて話すことを忘れないことです。

たとえば、「報告ができていない」という指摘は一見事実のように思えますが、事実ではない可能性もあります。「毎週水曜日の定例報告が先月1回、今月2回遅れた」ということであればお互い納得する事実ですし、遅れないようどうすればよいか改善案を考えられます。これも③の行動の具体化ができていないと、精神論や本人否定になりがちです。

具体的にとってほしい行動を元に、できていない客観的な事実を共有して、どうしたらできるようになるかを一緒に考えるというのがしかり方の手順です。

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