頼られるリーダーは「9割冷酷、1割優しい」

知っておきたい「叱り方」と「褒め方」

(写真;Yongyut / PIXTA)
新年度が始まって2カ月。そろそろ新入社員たちも現場配属され、本格的な業務に従事する時期でしょう。そんな時に課題となるのが、上司・部下、先輩・後輩の関係性です。
「さとり世代」とも呼ばれる今の若手は、従来のような指導・接し方では本当に伝えるべきことも伝わらない可能性も。後輩や部下を率いる「よきリーダー」であるためには、どのような指導が効果的なのでしょうか?
『最強のリーダー育成書 君主論』(KADOKAWA)の著者で経営コンサルタントの鈴木博毅氏が、「ついていきたい!」と言われるリーダーの資質について紹介します。

 

どんなリーダーも悩む、厳しさと優しさの配分

リーダーの立場にある人なら、だれもが悩むことがあります。それは、「厳しさと優しさ」のバランスです。どちらが重要かと質問されたら、すぐに答えられる人は少ないのではないでしょうか?

この悩ましい質問に、ズバリの回答を持っている歴史上の人物がいます。イタリア・フィレンツェの外交官・政治家だったマキアヴェリです。彼は古代ローマを含めた膨大な歴史を分析し、成功する君主、失敗する君主を描いた永遠の名著『君主論』の著者です。

「君主は、たとえ愛されていなくてもいいが、人から恨みを受けることがなく、しかも怖れられる存在でなければならない」は、『君主論』の中にある有名な言葉です。

カルタゴを率いて巨大なローマと戦った名将ハンニバル。無数の人種が混ざり合う軍でしたが、一度も軍団や兵士のあいだに内輪もめがなかったといいます。そのことについて、マキアヴェリは次のように書いています。

「このことは、ひとえにハンニバルの非人道的な冷酷さのおかげだった。幾多の徳性をもつとともに、彼のこの気質が、配下の兵士の目からは、つねに、敬服してやまない、恐るべき存在と映ったのである」(いずれも『君主論』第17章)

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