部下は「プチ志」を語る上司についてくる 優れたリーダーは「価値観の共有」を重視する
現場のスタッフは、尊敬できる上司と働くと、やる気や能力が高まります。しかし、尊敬できず、信頼できない上司の下では、持っている力の半分も発揮できません。つまり、尊敬される上司の存在こそが、部下の能力発揮に繋がり、他社に打ち勝てる職場づくりに繋がるのです。そこで、『正しい目標管理の進め方』の著者で目標管理の達人である中嶋哲夫氏が、部下から尊敬される優れた課長の条件を説明します。
前回、中嶋先輩に成果を報告した某企業の販売課・宇貝課長。話は一段落したようですが、中嶋先輩は、何か言いたいことがある様子。言うべきか、言わざるべきか迷っているようです。
課長の仕事観が職場を方向づける
中嶋の問い①:職場をどうしたいの?
中嶋:ひとつ質問があるんだけど、いいかな?
宇貝:どうぞ。
中嶋:君は、どんな職場を作りたいと思っているの?
宇貝:突然、そう言われても……。販売課ですから、毎期の予算を必達することと、部下が気持ちよく働けることくらいしか考えていません。
中嶋:予算の必達と言うけれど、なぜ、必達しないといけないの?
宇貝:売上予算に合わせて工場も動いていますから、売上が狂うと工場の人たちも大変です。経営も予定どおりに進まないと大変でしょうし。
中嶋:部下が気持ちよく働けるって、どういうことかな?
宇貝:う~ん。毎日、明るい気持ちで会社に出てこられることでしょうね。
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