あの「お気楽」上司が成果を出し続けるワケ 優れたリーダーはいつも「力まず、ゆるい」
現場のスタッフは、尊敬できる上司と働くと、やる気や能力が高まります。しかし、尊敬できず、信頼できない上司のもとでは、持っている力の半分も発揮できません。つまり、尊敬される上司の存在こそが、職場の競争力なのです。そこで、『正しい目標管理の進め方』の著者で目標管理の達人である中嶋哲夫氏が、部下から尊敬される優れた課長の条件を説明します。
某企業販売課の宇貝課長。今期の出だしは好調です。今は独立し、人事教育コンサルタントとして活躍する中嶋先輩に、組織運営や部下指導でアドバイスをもらってきました。
そのアドバイス(2015年4月13日配信記事「愛のある『放置プレイ』が部下を育てる!?」)が効果的だったようですが、時間が経つにつれて、徐々に部下が動かなくなってきました。ある日、2人は会社の近くのカフェでばったり会います。
最初はよかったのだが(泣)
宇貝の悩み①:部下のやる気が続かない
中嶋:久しぶり。元気かね?
宇貝:はい、元気です。
中嶋:そうは見えないね。なにか困ったことでも?
宇貝:はい。目標ミーティングはうまくいきましたが、その後が続きません。
中嶋:そうだろうね。すぐに鞭を当てる馭者がいるから、馬は辛いだろうよ。
宇貝:PDCAサイクルを回すのは、管理者の責任ですから。
中嶋:そこが間違いだね。管理者の責任ではなく、職場全員の責任だよ。
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