あの「お気楽」上司が成果を出し続けるワケ 優れたリーダーはいつも「力まず、ゆるい」
宇貝の悩み③:窮屈な部下との関係
中嶋:君自体も楽しくないんじゃない?
宇貝:はい、部下が私の顔色をうかがっているので、窮屈です。それに、率先垂範しないといけないと思いますから。
中嶋:大きな勘違いだね(笑)。
宇貝:勘違い?
中嶋:「率先垂範」なんて、明治時代でもあるまいに。「部下が手本としたがる」のはよいけど、手本にしたくない上司の「率先垂範」は無意味だろう。しかも、その緊張感が部下を緊張させるんだから。
宇貝:う~ん。同意しにくいです。
中嶋:君も部下も、もっとリラックスして力を発揮すればいいのに。しかも、君はその素質を持っていると思うよ。
宇貝:「お気楽」ってことですか?
中嶋:「率先垂範」しても、たかがしれているってこともね(笑)。
上司は頼りないくらいがちょうどいい
解説Ⅲ 上司の力みは伝染する
過度に緊張した人が職場にいると、周りの人は、その人への対応に神経を使います。それが上司であれば、部下は大変です。パワハラもどきをやり過ごす方法に四苦八苦します。その結果、職場にギクシャクとした対人関係が生まれ、楽しさや明るさが失われてしまいます。つまり、管理者の力みは伝染病なのです。
そこで大切なのは、部下がリラックスでき、仕事に集中できるような課長であること。冗談が言える「お気楽課長」、部下が助けたくなる「頼りない課長」であることが大切なわけです。お気楽で頼りなく、しかし尊敬できる何かを持っている上司は、部下を自律的にさせるのです。
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