iOS10、触って使って分かった「意外な真実」 その進化は想像以上にさりげないものだった

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インストールを終えてまず気づくのは、iPhoneの画面が自動的に点灯することだ。今まではホームボタンや電源ボタンを押して画面を点灯させる必要があったが、これからはテーブルから持ち上げたりポケットから取り出したりして、自分のほうに画面を傾けるだけでよい。

ロック画面の操作方法も変わった。カメラの起動方法は、右下にあるカメラボタンを下から上にスワイプする方式だったが、iOS 10では画面のどこでも、左から右にスワイプすればよいだけとなり、操作しやすくなった。

またロック画面を左から右にスワイプすると、検索窓とウィジェット(ミニアプリ)がまとめられた画面が出てくる。iOS 10に対応するアプリはウィジェットを備えることで、ロック画面の中でもユーザーに素早く情報を提供することができるようになる。検索窓で「Brexit」と入力してみると、ニュースやWikipediaの記事がリストに表示され、英国EU離脱問題の大まかな情報を把握することもできた。

ロック画面に通知が届いていれば、それを3D Touchで押し込むことで、より大きな画面で情報を確認したり、メッセージの返信を行うことも可能となった。

iPhoneのロックを解除する前の画面でできることが大幅に増えたことがわかる。よく使うアプリにウィジェットがそろっていれば、検索も含めて、ホーム画面に行かずに作業を片付けることができる範囲が大幅に広がった、という印象だ。

「カメラ」「メッセージ」「地図」が強化された

iOS 10では、スマートフォンの最も基本的な機能であるカメラ、メッセージ、そして地図についても強化されている。カメラについては、静止画に加えて3秒の動画が記録できるLive Photosや4Kビデオ、タイムラプス、スローモーションといった多彩な撮影機能と、雰囲気のある写真を撮影できるフィルター機能がすでに備わっている。撮影機能の充実は十分だった。そこで、iOS 10では、撮影した写真を解析して自動的にアルバムを作る「メモリー機能」が搭載された。

位置情報、シーン、映っている人や対象物を分析して、自動的に写真や動画をまとめ、ビデオを自動的に生成する機能を備えている。完成したビデオには、タイトルの文字やシーンに合わせたBGMが入っており、そのビデオ自体を共有することも可能だ。

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