独特の香りで、好き嫌いの好みが分かれるパクチー。パセリと同じくセリ科の植物ですが、薬膳の世界では食欲不振や夏バテ予防にいい香味野菜として、古くから親しまれてきました。
ほかにも、食中毒の予防や口臭予防、そして精神を安定させる効果などが期待できるとあり、さらに注目度が増しています。
昨今ではコンビニでも、エスニックな雰囲気のパクチー入りメニュー・アイテムを見掛けるようになってきました。タイ料理屋さんなどに行かなくても食べられる身近な野菜になりましたので、ぜひ普段の食事にも取り入れてみてください。
ヨーロッパではアロマに、アジアでは食中毒防止に
タイでは「パクチー」、中国では「香菜(シャンツァイ)」、英語圏では主に「コリアンダー」。これらはすべて同じ野菜を指しています。日本には平安時代に中国から伝わり、胡ずい(こずい)という名で呼ばれ、栽培されていました。食欲不振やのどの痛みを改善する薬草として使われていたようです。
また薬膳の世界では、夏に陥りやすい食欲不振への対処策としてパクチーが用いられています。タイやベトナム料理のイメージが強いですが、ヨーロッパではハーブやアロマテラピーの精油として、やはり精神安定や口臭予防の効果がよく知られています。
タイやベトナム、インドなどの伝統料理にはよくパクチーが用いられていますが、これはもともと、肉や魚の臭み消しや、食中毒予防などのために使われているものなのです。
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