新発見!不摂生者の救世主は「唐辛子」だった 「辛いもの」は、結局なぜカラダにいいのか

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「唐辛子」をめぐるオドロキの調査結果が発表されました(写真: YNS / PIXTA)

中国の疫学研究グループ(China Kadoorie Biobank collaborative group)が行った「唐辛子」に関する調査結果が、にわかに話題になっているようです。皆さんはご存知でしょうか?

調査対象は中国の10地域に住んでいる49万人の男女(30~79歳)。彼らに対し「過去1カ月に辛いものをどれくらい食べたか」を聞き、その後7年間にわたり追跡調査を行ったものです。結果、「週に1度は必ず食べている」という人ほど、がん、心筋梗塞、虚血性心疾患、呼吸器疾患など生活習慣病の罹患リスクが低減されるとわかったそうです。

この調査では、喫煙や飲酒の習慣のある人でも、唐辛子料理を週に1度以上食べていると、まったく食べていない人よりも罹患リスクが減ることがわかっています。悪い習慣をなかなか断ち切れない人にとっては、唐辛子料理が救世主(?)となるかもしれません。

唐辛子の何が健康にいいの?

そもそも、なぜ唐辛子が「辛い」のかというと、「カプサイシン」という成分が舌の感覚を刺激し、脳神経に「辛い」と感じさせるためです。この辛さの刺激で、人間は全身汗ばんだり、思わず咳き込んだりしますが、これは全身の血の巡りをよくして、体内の毒素を殺菌し排出しようとする生理作用が働くため、と考えられています。

またカプサイシンには抗炎症作用もあるため、摂取することでのどの殺菌にもなり、風邪やウイルス予防になります(ただし、すでにのどが痛いときには刺激が強すぎる場合があるので、気をつけましょう)。

辛さの刺激は体温を上げエネルギー代謝を促進するので、ダイエット効果も期待できるようです。糖質、脂質の摂りすぎを懸念されている方にとって、強い味方となりそうですね。

中華料理はもちろんのこと、日本で古来から使用されている薬味「七味唐辛子」や「一味唐辛子」にもカプサイシンが含まれています。蕎麦、うどん、おでんなどにはぜひプラスしてみましょう。

次ページほかにも、こんな食べ物にカプサイシンが!
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