50歳、無職、アフロ女子の「おカネがない快感」 稲垣えみ子・セドラチェク ミニマリスト対談

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日欧のミニマリストが、「経済」や「おカネ」について対談をしました
「情熱大陸」「あさイチ」などテレビ・ラジオで大活躍、初の書き下ろし著書『魂の退社』が反響を呼んでいる元朝日新聞・編集委員の稲垣えみ子氏と、世界各地でベストセラーとなった『善と悪の経済学』の著者で、4月に来日し各メディアで取り上げられ話題となったトーマス・セドラチェク氏。
互いに、長期間にわたる旅行でも小さな荷物しか持たない、日頃の交通手段は自転車という日欧のミニマリストが、手作りの津軽料理を食べながら、「経済」や「おカネ」についてユルくて深い対談をしました。

おカネがあれば、みんなハッピー?

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稲垣 えみ子(以下、稲垣):私、数カ月前に会社を辞めて、収入がなくなって、少ないおカネで生活をしなきゃいけなくなったんです。

それには不安もあったけど、実際そうなってみたら、いろんな人が親切にしてくれる。今までおカネを持っていたときにはそういう親切はなかったし、というよりあっても気づかなかったのかもしれない。

みんな、おカネがないと幸せになれないって思っているかもしれないけど、おカネ以外の幸せになる手段というのは、実はすでにたくさん持っているんじゃないか。でも、おカネしかないってみんな思いこんじゃっているから、気づかないんじゃないでしょうか。

トーマス・セドラチェク(以下、セドラチェク):私たちが生きているこの文明では、自分を知ろうとするとき、自分で自分を定義するときに、やっぱり、「消費」で定義するんですよね。

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