エレッセ底上げへ「プヨ肉」ガード水着 老舗ブランド再生、次の一手は

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また、マルチブランド戦略を展開しているゴールドウインの中で、エレッセは苦戦が目立つブランドの1つ。ここ数年、同社はそれぞれの最盛期に比べて苦戦していた「チャンピオン(Champion)」「ヘリーハンセン(HELLY HANSEN)」、そしてスピードの各ブランドについて立て直しを図り、一定の成果を上げてきた。

最後に残った大物ブランドがエレッセであり、来14年3月期以降は同ブランドの立て直しが、同社全体にとっても大きな焦点になる。

1月下旬以降の展示会記者会見で戦略発表も

今回の美アーム美セパ水着などの投入により、エレッセブランドの底上げには一定の効果が期待できそう。ただ、「新製品単品だけでどうにかなるものでもない。テコ入れには、仕入れ改善や流通ルート見直しなども含めた抜本策が必要」(会社側)との認識もある。

エレッセの水着事業はもともと黒字であり、ブランド復活のカギは、同ブランドの中でもウエイトの大きいテニス事業をいかに立て直せるかに懸かっている。特定の競技向けではなく、ウォーキングやランニングなど、街中でも使えるシューズやウエアを強化していく方向性もある。

ゴールドウインでは、決算期では来2014年3月期に当たる、今年の秋冬シーズンに向けての東京展示会記者説明会を1月下旬以降、アスレチックスタイル(チャンピオン、エレッセ、スピード、ダンスキンの各ブランドを含む)、アウトドアスタイル(ザ・ノース・フェイス、ヘリーハンセンの各ブランドを含む)などの事業部門別に順次実施する予定。

そうした会見の場で、来期以降の各ブランドの強化・改善に向けてどのような施策が出てくるかが注目される。

大滝 俊一 東洋経済 記者

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おおたき しゅんいち / Shunichi Otaki

ここ数年はレジャー、スポーツ、紙パルプ、食品、新興市場銘柄などを担当。長野県長野高校、慶応大学法学部卒業。1987年東洋経済新報社入社。リーマンショック時に『株価四季報』編集長、東日本大震災時に『週刊東洋経済』編集長を務め、新「東洋経済オンライン」発足時は企業記事の編集・配信に従事。2017年4月に総務局へ異動し、四半世紀ぶりに記者・編集者としての仕事から解放された

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