eラーニングはどれだけ活用されている? 自社独自コンテンツの開発も盛ん

拡大
縮小

集合研修とのすみ分けを考えていくべき

eラーニングについて消極的な層のコメントを読むと、以下のような声が多い。

・ 研修ツールとしては、導入部分だけで、深く入れない印象。(その他サービス)
 ・ 教科書・参考書的な使い方ができないので、従来の通信教育にとって代わることはないと思われる。また内容が浅く広くのものが多い。(その他サービス)
 ・ 場所と時間に制約がないため今後学ぶ時間が自由に取れる反面、強制感がなくなるため、意識が高くないと、実行が伴わないことも予想される。(機械) 
 ・ いつでもどこでも学べるメリットはあるが、受講後に再確認できるツールが何も残らない。(情報処理・ソフトウェア)
 ・ eラーニングのコンテンツよりも講師の情熱が大切だと思います。(証券)

ただし、eラーニングは万能ではないものの、「場所と時間に制約がない」「コスト削減」「繰り返し学習可能」等のメリットは大きく、集合研修と内容による役割のすみ分けや、機能による組み合わせでの利用を考えるべきではないだろうか。また、タブレットやスマートフォンの普及を考えると、eラーニングはこれまでの印刷されたマニュアルに取って代わるものと思われる。

【内容によるすみ分け】
「知識・スキル系」→eラーニング
「考え方・行動系」→集合研修

【機能による組み合わせ】
「本編」→集合研修
「予習・復習」→eラーニング

HR総合調査研究所
(HRプロ株式会社)

(本社:東京千代田区、所長:寺澤康介)
人事のプロを支援するポータルサイト「HRプロ」 を運営するHRプロ内の調査・研究部門。企業・団体のHR(人事)領域に関する調査、研究を行う。外部の調査機関による調査研究結果も紹介するなど、「開 かれた研究所」を志向する。「HRプロ」内に、新卒/中途採用、教育・研修、労務、人事戦略などの業務に役立つ調査レポートを掲載している。

この著者の記事一覧はこちら
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT