「デジタルマーケティングの世界には、まだまだ無限の可能性が残されているよ。ニューヨークはまさにそのメッカで、多くのITマーケティングベンチャーがしのぎを削って、明日の成功を夢見て頑張っている。僕の会社もまさにそうなんだ」
川本さんによれば、ケーガンさんのPricing Engine社は、ここ1年で、大きく売上を伸ばしているという。
同社のオフィスは、他の会社と会議室や打ち合わせスペースなどを共有するCoworking(コワーキング)オフィス。弁護士や会計士のサポートも受けられる体制が整っているうえに、他のベンチャー起業家との懇親会イベントもあり、起業するには最適の場となっている。
川本さんは、初めてPricing Engine社を訪れたとき、ものすごい熱気を感じたそうだ。
「ニューヨークには、すでにコンテンツがあって、それに携わってきた人がいて、さらに投資家もいる。マーケティング企業を立ち上げるのに、最高の場所だということを知りました。ここで起業したケーガンさんのアドバイスは具体的で、実践的です」
博報堂の営業畑で過ごしてきた川本さんは、クリエイティブの分野でメインプレイヤーになれないことに、もどかしさを感じていたという。『いずれ転職したほうがいいのだろうか』と思い悩んだこともあった。だが、ケーガンさんとの出会いで、自分の役割が明確になったと語る。
「ニューヨークでは、顧客データをクライアントへのフィードバックに生かし、広告モデルの公式を変える試みが進んでいます。この分野が『今後どう自分の武器になるのか』『どうしたらもっと社会の役に立つ仕事になるのか』、卒業までにもう少し掘り下げてみたいと思います。」
川本さんは、いま、授業の合間にケーガンさんの会社でインターンとして働いている。ケーガンさんの元で、最先端のデジタルマーケティングを実践で学ぶためだ。
川本さんは、コロンビアでメンターとなる人物に出会い、大企業に変革をもたらす新しいビジネスの種を見つけつつあるようだ。
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