米国の「銀行強盗」は平均40万円しか稼げない でも成功率は意外と高い?統計でわかる真実

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逮捕される頃には、ガイガーは疲れ切ってしまっていたと言われている。なんで? 彼女はいっさい休みを取らなかったのだ。彼女の手口にとって、これはとても大事なことだった。伝わっている話――ぼくはこの話をスー市の元警官に聞いたんだけど、裏は取れなかった――によると、ガイガーが休みを取らなかった理由は、彼女は二重帳簿を作っていて、代わりの人に使い込みがバレる危険を冒せなかったのだ。

元警官によると、話の一番面白いところはガイガーのその後である。刑務所を仮釈放された彼女は銀行を監督する役所に勤め、使い込みを見破る手助けをした。彼女が一番大きな力を発揮したのは、休みを取ってない従業員を探すことだった。この単純な方法が、使い込みを見つけ出して止められる一番強力なやり方だった。

銀行からおカネを盗む人たちは、ときどき、ほらここにインチキがあるよと言わんばかりのパターンを残す。休みを取ってないとかいつも木曜日にとか。そんなパターンが、こいつがそうですよと指を差すのだ。

銀行を襲うなら午前中? それとも夕方?

そうやって考えてきたところで、ぼくは一般的な銀行強盗の統計に興味を持った。銀行襲うならほんとに木曜日が一番なのかも?

FBIによると、アメリカでは1年にざっと5000件の銀行強盗が起きる。ダントツで多いのは平日の金曜日(というか、週末には比較的少ない)で、1年に1042件起きている。次に多いのが火曜日(922件)、それから木曜日(885件)、月曜日(858件)、水曜日(842件)の順だ。でも、どれかの曜日が他の曜日に比べて成功しやすいという証拠は見られない。

それから、銀行に押し込む人たちは、一番上手に稼ぐには、なんてことを考えるのがあんまり得意じゃなさそうである。銀行に押し込むなら午前のほうが午後よりずっとたくさん稼げる(5180ドル対3705ドル)。なのに、銀行が襲われるのは圧倒的に午後だ(ああいう人たちって、朝寝が好きなんじゃないか? というか、朝、早起きして仕事に出るような人なら、銀行襲ったりしなくてもってこと?)。

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