「ヤバすぎる経済学」が教える犯罪者の正体

イメージと逆?誘拐犯はこんなところにいた

私たちの怖がり方は間違っている?(撮影:今井康一)
たびたび報道される誘拐事件。わが子が知らない人に連れ去られたらと思うと、子どもを一人歩きさせることすら不安を覚える人もいるでしょう。通り魔による殺人事件やテロなども、不安に拍車をかけます。ところが、リスク認識の観点からすると、私たちの怖がり方は間違っているようです。ここでは、危ない話満載のシリーズ最新作『ヤバすぎる経済学』から、犯罪にかかわる驚くべき事実を掲載します。

テロを怖がるより、まな板をよく洗おう

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人はだいたい、リスクを見積もるのがヘタだ。劇的でまれにみる出来事のリスクを過大評価し、もっとよくある見飽きた出来事のリスクを(仮に同じぐらい壊滅的なリスクでも)過小評価する。

テロ攻撃をこの世の何よりも怖がっている人が、実際には、むしろ心臓発作を怖がる(つまり体を大事にする)とか、サルモネラ菌を怖がる(つまりまな板をもっとよく洗う)とかしたほうが身のため、なんてことがあったりする。

どうしてぼくたちは知ってるものより知らないものを怖がるんだろう? これは大き過ぎてぼくにここで答えられる疑問ではない(いや、ここじゃなくても答えられないけど)。

でも、たぶん問題を解決するときにぼくらの脳が使うヒューリスティック──おおざっぱな見積もり──と、そんなヒューリスティックは記憶に残っている情報に基づいて使われるという事実が関わっているんだろうと思う。

それじゃ記憶に残るものってなんだろう? 異常な物事だ。大きくてめったにない「ブラック・スワン」な出来事、ものすごくドラマティックでぜんぜん思いもよらなかったことで、ひょっとすると世界を変えるような事件、そういうものだろう。

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