「自分だけ得したい人たち」から身を守る技術

不機嫌な彼らに振り回されてはいけない

タイプ①「この経験はあなたのためになるから」と利益薄の仕事を振ってくる人

「君の今後にとって、いい経験になると思う」と、部下にある取引会社との契約プロジェクトを頼んだA課長。しかしA課長は、過去の仕事の経緯から、その取引会社の財布の紐が固いということを知っていました。

A課長は「これはまずい仕事だ」と気づく嗅覚に優れており、自分のメリットにならなそうな仕事は、容赦なく他人に振ってきます。

「あなたのため」と公言するA課長のようなタイプが狙うのは、相手に恩を着せつつ、その成果にタダ乗りすることです。成功すれば自分の手柄、失敗した場合はもちろん相手のせいにします。どちらに転んでも自分は損をしない、ある意味では見事なやり方と言えるでしょう。

「あなたのため」と相手を思いやるようなフリはしますが、もちろん、本心から配慮しているわけではありません。自分だけはいい子でいたいがために、自分より弱い立場の人間に無茶振りするのが常です。

もし、あなたの周りに、A課長のような人がいる場合は、まず、あなたに押し付けられた案件が「通常の業務なのか」、それとも「不利益をこうむりたくないがために無茶振りしてきたものなのか」を見極める必要があります。

後者だと判断したら、ある件を承諾したならば別の件は断るなど、すべてを押しつけられないようにするバランス感覚が大切です。

毎回ハズレクジを引く必要はない

恩着せがましいA課長のような人とどうしても関わりたくない場合は、「あなたに頼むと、かえって自分に迷惑が及ぶ」と匂わせるのもひとつの手です。「今の私では、かえって手間や時間がかかってしまいます」「以前に仕事を抱え込みすぎてしまって、そのときは成果が出せず、かえって周囲に迷惑をかけてしまいました」などと言えば、彼らは「これはまずい」と警戒し、他のスケープゴートを探します。

他人に不運を押し付けるようでちょっと抵抗があるかもしれませんが、とはいえ、あなたが毎回ハズレクジを引く必要もありません。ときには、こうした手立てで自分を守ることも、職場で生き残るためには必要になってきます。

タイプ② 偉い人の権威を持ちだして、仕事を押し付けてくる人

会社でも実力者として知られる部長は、B課長のラグビー部の先輩にあたります。

そのため、酒が入るとB課長の大学ラグビーの自慢話はとまらず、職場でも「俺は部長の後輩なんだぞ」と言わんばかりの態度。

ときには「これくらい、やってくれるよな。やらないっていうなら……俺はいいけど、部長が何と言うかだな」など、部長の権威を笠に着て、暗に部下を恫喝することもしばしばです。

B課長のように、他人の権威を笠に着るタイプが狙っているのは、それらと自分とが同一化しているように装って、相手を屈服させることです。

「俺の知り合いは偉いんだぞ! だから、その知り合いである俺の顔を潰すことは、知り合いの顔を潰すのと同じことだ!」と相手の鼻っ柱をくじいて、自分の気に入らない仕事を押し付けたり、他人が挙げた成果を横取りしようとします。利益誘導の常套手段と言えるでしょう。

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