韓国大慌て、「製造業の凋落が止まらない!」

かつての危機より事態は深刻だ

特に、その長さは、以前の危機よりもさらに深刻だ。1998年には4四半期連続で、2008年には3四半期連続で製造業生産が減少したが、その後反騰している。しかし、現在は6四半期連続で続いており、しかも不況以前の生産水準から回復できずにいる。

市場での需給面から見ても、赤信号が灯っている。出荷は減少した反面、在庫が積み上がり続けているためだ。金融危機とリーマンショック当時、出荷は急速に減少したが、そのまま反動が来た。だが、現状を見ると、製造業の出荷増加率が平均マイナス0.5%を記録している。内需(マイナス0.02%)、輸出(マイナス1.0%)と、どちらも減少傾向にある。

さらに在庫増加率も2.7%と、供給過剰まで重なった。現代経済研究院のチュ・ウォン経済研究室長は「韓国の製造業が直面している問題は、不況の強さではなく、市場での需要沈滞が長期化していること。これにより、主力製造業の大部分が崖っぷちに立たされている」と分析する。

出荷は減少、在庫は増加

韓国の成長エンジンだった製造業が伸び悩んでいるため、経済全体も不安定になっている。韓国開発研究院(KDI))は、16カ月も輸出減少が続いている製造業が経済成長にとってネックになっていると診断する。

KDIが最近発表した「経済動向」5月号では、「輸出が減少している製造業に加え、設備投資も奮わず、韓国経済全体の成長が依然として低い水準に留まっている」と明らかにしている。実際に、今2016年3月の韓国製造業における平均稼働率は、同年2月の73.5%から73.2%と低下した。設備投資もまた、1年前より7.8%減少した。

状況がこれほど深刻になったのは、かつて高成長が続いているとされてきた時期に、韓国製造業が規模の成長に酔ってしまい、警告を無視したためと多くの専門家は指摘する。専門家らは15年以上も製造業に対して警告をしてきたが、彼らは無視したというのだ。

実際に、2002年にサムスン経済研究所が発表した「韓国の主力産業における競争力分析」という報告書では、韓国の主な輸出産業が競争力において先進国との差を狭めることができなければ、中国など後発国の追撃に直面し、製造業が危機に陥ることを警告していた。それからすでに14年が経っている。

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