タロウさんが持ってきた問題集に載っていたのは、absolutelyという表現でした。これは「絶対的に」という意味の副詞ですが、依頼の承諾として使用することができます。問題集でもCan you help? (助けてくれる?)という依頼の応答として使用されていました。ところが、文字通り「絶対的に」という意味で覚えていたタロウさんには、
A: 助けてくれる?
B: 絶対的に。
という風に思えて、なんとなくしっくり来ない感じがしてしまうとのこと。でも、依頼に対しての応答では、「もちろん」とか「喜んで」という意味だと覚えるしかないのです。そんな風に伝えると、「納得行かない」という表情。首を傾げながら、「ほかにも、同じような表現がありますか」と言うので、まずはYou bet.という表現を教えました。
依頼の承諾として、カジュアルに
betは「賭ける」という意味ですが、You bet.はYou can bet on ~「あなたは~に賭けてもいい」という意味からきて、「私がそれをすることに、あなたは賭けても大丈夫だよ」というように依頼の承諾として使うことができます。口語表現ですのでカジュアルに使用します。
B: You bet. (いいよ)
タロウさん、「どうしてこれが承諾の意味になるのか理解できない」とブツブツ。「あまり深く考えずに、お願いされたときにSure.とかOf course.と言うように使えばいい」と話しました。特に、こういった決まり文句は理屈ではなく感覚で、どういうときに使うのかというのを意識するのがいいと思います。
余談ではありますが、このYou bet.はこれから自分がする行動について、「絶対にやる!」という意味でも使えますので、Do you want to ~? (~したい?)やAre you going to ~? (~するつもり?)のように、自分の意図や行動について聞かれたときにも使うことができるというのを覚えておいてください。
B: You bet. (もちろん)
こちらも「あなたが賭けても大丈夫なくらい絶対にする」という意味です。承諾と共通しているのは、「自分がそれを絶対に行うよ」と言っている点。使用法は違っても、同じような気持ちを伝えているんです。
ところが、少し意外な使用法として、「どういたしまして」というのもあります。
B: You bet. (いいよ〔=どういたしまして〕)
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