現在も、コロンビア大学ビジネススクールの入学面接官を務めたり、MBA留学関連のセミナーや説明会に参加したり、ビジネススクールとのかかわりは深い。
ビジネススクールの卒業生として、MBA留学に挑戦している人たちから、最もよく聞かれる質問が「MBA留学で何が変わりますか?」という質問だ。
その質問について、私は「まず人生が変わる」と答えることにしている。間違いなく、留学前と留学後で、私の人生は大きく変わったからだ。
留学しなかったら、外資系企業で働くこともなければ、起業しようと考えたりすることもなかったはずだ。
何より視野が広がり、世界がこんなに近く感じることもなかっただろう。
外資系テレビ局で働いていたとき、アメリカ本社と日本支社、両方の視点から、自分の仕事や役割を見ることができたのは、MBA留学のおかげだ。
経営コンサルタントがよく言う「アリの目、タカの目」の「タカの目」を身に付けることができたとも言える。
それまでは、NHKの一人の取材者の視点で、NHKや日本や世界を見ていたのが(アリの目)、留学後は、アメリカ本社のグローバル経営の視点から、俯瞰で物事を見ることができるようになった(タカの目)。
会社組織に例えれば、社員として「局所最適」で仕事をしていたのが、経営者の目から会社を、自分の立場を、俯瞰で見ながら、「全体最適」を目指して、仕事をするようになったと言える。
「会社を起業し、社会に貢献する人が尊敬される」ことも知ったのも、留学時代だ。ビジネスを創り出し、雇用をもたらし、儲けを社会に還元する起業は、グローバルエリートの世界では「最も価値あるもの」。
コロンビア大学ビジネススクールの同級生の多くが、起業に挑戦し、現在は経営者となっている。
生き方のグローバルスタンダードを学ぶ
今、書店では「人生を変える本」と、ハーバード大学などアメリカの名門大学の授業を紹介する「白熱教室本」が、人気を呼んでいる。
「日本を変えたい」「自分を変えたい」と思う意識の高い日本人の方々が、一流の大学から「生き方のグローバルスタンダード」を学びたいと思っている証しではないかと思う。
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