MBA留学は本当に人生を変えるか?

グローバルエリートの"聖地"は、今

ビジネススクール側からすれば、寄付金も採用数も減っている日本から学生を採用するよりも中国や韓国から、というのは、当然なのかもしれない。

日本代表選手が"孤軍奮闘"

現在、トップビジネススクールに在籍している日本人留学生は、この厳しい状況の中で、合格を勝ち取った「エリート中のエリート」だと言える。

取材を始めてみて、見えてきたのは、クラスに1人、あるいは学年に1人の日本人として孤軍奮闘する日本人留学生の姿だ。

ビジネススクールの教室は、通常、教壇を座席が扇形に囲む劇場のようなつくりになっていて、教壇からは、全学生の顔と名前が見えるようになっている。

アメリカのビジネススクールの場合、1クラス60人から90人ぐらいで構成され、60%から70%が北米出身者、10%から15%がアジア人、10%がヨーロッパ人だ。

国連やオリンピックさながらのクラスの中で、日本人は1人。クラスメート全員が、その日本人を通じて「日本」について学ぶことになり、留学生はまさに日本代表選手としての"活躍"が求められる。

前出の笹本さんは言う。

「90人のクラスで日本人は僕1人。ハーバードでは日本企業の事例を扱うことは、いまだに多いんです。日本から貪欲に学ぼうとする89人のクラスメートたちに、自分の実体験を交えながら、ケースでは表現しきれていない日本企業や日本の経営手法の価値をしっかりと伝えていくことが、僕の役割の1つではないかと思っています」

次回からは、欧米のトップビジネススクールの日本人留学生を各校1人ずつフィーチャーし、その成長の過程をお伝えしていく。"日本代表"としてビジネススクールに貢献しながら、どう人生が変わりつつあるのか?

「授業」「人との出会い」「言葉」をキーワードに、激アツな留学生活を実況中継していきたい。

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