「本当のお金持ち」は目立つことを好まない おカネで買えない信頼は「気配り」でつかむ

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大富豪ほど見た目は地味なものなのです(写真:Graphs/PIXTA)
6~7月には多くの企業で夏のボーナス(賞与、一時金)が支給されます。ボーナスで腕時計の購入を検討している人もいるかもしれません。そのうち男性が憧れるブランドといえば「ロレックス」。高級時計の代名詞です。
ところが、実は大富豪と呼ばれる人たちの中にはロレックスを買わない人も少なくないそうです。買うのに不自由しない彼らが避ける理由とは、いったい何でしょうか。『大富豪が実践しているお金の哲学』(クロスメディア・パブリッシング)の著者であり、野村證券で最年少プライベートバンカーとして、企業オーナー・ファンド出資者をはじめとした国内外の超富裕層と接してきた冨田和成氏が、彼らのファッションとお店選びの考え方を紹介します。

ビル・ゲイツとIBMの気配り

●一般人は、自分の好みでスーツを選ぶ
●小金持ちは、誇示できるスーツを選ぶ
●大富豪は、相手にどう見られたいかで服を選ぶ

 

ビジネスシーンでのファッションは、自分の好みを優先することより、相手に与えたい印象を十分反映できる服を選ぶことがとても大切です。

たとえば、初対面の人と会話をするとき、誠実な人だと思われたいなら終始丁寧な言葉遣いをするでしょう。逆に、距離を縮めたいならあえてフランクな話し方をするなど、目的に応じて言葉を使い分けているはずです。

現在、ベンチャー企業を率いる私のファッションはもっぱら私服です。金融機関のトップなど堅い業界の上の方と会食をするときは礼儀としてジャケットとネクタイはしますが、スーツを着ないこともあります。相手に礼は尽くしつつも、あくまでも「ベンチャー企業の経営者」として見られたほうがメリットは大きいと思っているためです。

ファッションもコミュニケーションの手段です。さまざまな引き出しを持っておいて、うまく使い分けることが肝心です。

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