「本当のお金持ち」は目立つことを好まない おカネで買えない信頼は「気配り」でつかむ
そこで、若いビジネスマンのために行きつけのお店を決めるコツを少し書いておきましょう。まずお店のジャンルですが、大富豪の会食は懐石料理や寿司、または素材にこだわった郷土料理のお店など、9割以上が純和食のお店です。大富豪の会食というと洋食とワインを思い浮かべる人もいるでしょうが、イタリアンやフレンチで会食を開くことはあまりしません(もちろんプライベートでは行きますが)。
なぜならそういった場に参加する人たちは毎日のように会食がある身のため、お腹に負担のかかる料理を敬遠する人が多いからです。もし自分が毎日外食に誘われると想像してみてください。いくらこってりした料理が好きな人でも、毎晩はさすがに厳しいでしょう。
和食で一席設けることが参加者へのおもてなし
毎日会食に参加することは、3食中の1食を本人の自由意志で選べなくなることと同義です。だとすればローカロリーでヘルシーな和食で一席設けることが、参加者への最初のおもてなし(配慮)になるわけです。これは大富豪のコミュニティーにおける不文律となっています。
また、そのお店に個室があることも重要なポイントです。2人ならカウンターに座ることもありますが、基本的に経営者同士が集まる会食は公にできない話が多いので個室がないと会話が弾まないこともあります。
では実際にどうやってお店を見つけるかといったら、実は行きつけになるようなお店は人から紹介されることが多いです。なかには自分で開拓する人もいますが、それは趣味に近いものがあります。
大富豪の世界は紹介でなりたっている、と書いても過言ではないくらい、紹介の連鎖が頻繁に発生します。人の紹介、商品の紹介、お店の紹介など。インナーコミュニティーの話をしたとおり、大富豪は若干閉鎖的な一面があるものの、いったん仲間として迎えてくれたとたん親身になってくれます。大富豪の先輩であればいいお店のストックもたくさんあるでしょうから、いくらでも紹介されるようになります。
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