「本当のお金持ち」は家の買い方にムダがない マイホーム、不動産投資、別荘購入の哲学
人生でいちばん大きな買い物、「家」。買うか、借りるか。どこに住むか。そこで選択を誤ってしまうと、たとえ年収2000万円でも数十年カツカツの生活を強いられることもあります。東京オリンピックやマイナス金利による住宅ローン金利の低下で、首都圏を中心に不動産市場は活況となっているようですが、一方でバブル崩壊の悪夢も蘇ります。一体、どうすればいいのでしょう?
『大富豪が実践しているお金の哲学』(クロスメディア・パブリッシング)の著者であり、野村證券で最年少プライベートバンカーとして、企業オーナー・ファンド出資者をはじめとした国内外の超富裕層と接してきた冨田和成氏が、大富豪の不動産との接し方を紹介します。
伸びる人は、見栄ではなく働きやすさで自宅を選ぶ
毎月の固定費として最も大きな支出になりやすい自宅について、大富豪はどのような考え方をもっているのでしょうか。
私の現在の交友関係は30代や40代の経営者が中心になるのですが、みんな揃いも揃って自分の会社の近くに住んでいます。保有する会社の株の価値だけで何十億円もの資産を持っているのにママチャリで通勤する社長もいますし、オフィスが入っているビルの別フロアに住居を構える「徒歩0分」の猛者もいます。
そういった社長たちに起業する前の住居を聞いてみると、やはりというべきか、勤めていた会社の近くに住んでいた人の割合が異様に高いのです。サラリーマンの身で会社の近くに住むとなると家賃の負担が大きいので、ボロボロのアパートや極小のワンルームに住んでいたという人がほとんどです。
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