「本当のお金持ち」は家の買い方にムダがない マイホーム、不動産投資、別荘購入の哲学
それに不動産投資なら、想定していた利ざやが取れないときには物件を売ってローンを返済してしまえば深手を負う前に身を引くことができます。銀行で不動産ローンを組むときは、銀行側の調査による物件の担保価値までしか融資しませんから、物件を売ってその分を返せば大惨事にならないことがほとんどです。
原資が少ないうちは中古のワンルームマンションくらいしか買えないのでいきなりマンション成金になるのは難しいですが、資産運用の選択肢のひとつとして検討する価値はあります。
海外投資家すら注目する東京の不動産
不動産投資は物件の立地選びが勝負です。大企業の工場が近くにあるから単身住宅の需要があるだろうと見込んで新築のアパートを建てたら、工場が閉鎖になって誰も住んでくれないといった類の話はよく聞きます。また、最近ではインバウンド(訪日旅行客)の需要が高まり、名古屋を中心とした東海道線沿線が期待できるという話も聞きますが、どこまでの需要なのかは不確定です。
ただ、今後、10年たっても需要があり続ける土地があります。それが東京の心臓部である山手線の内側。特に駅近です。日本全体では2010年から人口が減り続けていますが、東京圏の人口は増え続けています。
野村総合研究所の「日本の不動産投資市場2015」は東京圏の世帯数がピークアウトするのは2025年と予想しています。また、東京23区のうち中央区、江東区、港区の3区についてはさらに中長期的な人口増加が見込まれるという報告がなされています。
現在、日本の首都圏(グレーター東京)の人口は約3800万人。ダントツ世界一で、2位のジャカルタの3000万人を大きく引き離しています(Demographia「World Urban Areas」より)。また、経済規模でみても世界一で、GRP(域内総生産)は1兆5千億USドルもあり、ニューヨーク(1兆2000億ドルで2位)よりも大きいのです(ブルッキングス研究所による2012年の発表値)。
つまり東京は世界最大の不動産市場でもあるわけです。そのコアである山の手線内の需要が今後も高いことは明白です。どれだけ老朽化した建物であっても、都心部で家賃の安い物件を探し求める人は必ずいますし、若干手を入れればAirbnbなどでの活用も残っているでしょう。これだけ人が集まる場所であれば何かしらおカネを生む手段はあるのです。
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