「本当のお金持ち」は家の買い方にムダがない

マイホーム、不動産投資、別荘購入の哲学

なぜ住環境を犠牲にしてでも会社の近くに住むのか。理由は明快で、通勤時間ほどムダなものはないと思っているからです。終電を気にせず働けますし、都会に住んでいれば人付き合いも活発になりますし、ラッシュでクタクタになることもありません。

オフタイムに仕事のことなど考えたくもない普通の感覚の人なら、こうした発想は異様に見えるでしょう。「会社の近くに住んだら四六時中仕事のことを考えてしまうじゃないか。わざわざ社畜になるのか」と。

成功する人は仕事のことを考える環境にいたがる

ただ、社畜という言葉は仕事をイヤイヤやっている人が使うものであって、仕事が楽しくてしょうがない人には関係のない話です。そして、大富豪になる人やビジネスで成果を出す人は、むしろ四六時中仕事のことを考えられる環境にいたがります。20代であればまだまだ修行の身。そこで大きな成長を遂げる人は、徹底して修行に集中できる環境を求めようとします。

必死に土壌をつくって種をまいておくべき時期に、「広いマンションに住みたい」だの「プライベートを充実させたい」だのと収穫の話をすることは、まったく考えないとまでは言いませんが少なくとも優先順位が違うと考えています。

毎日、長時間電車に揺られている若い人がいたら、ためしに会社の近くの物件を検索してみてはどうでしょうか。「この値段で、こんな都会に⁉」と思える物件が意外と多いことに驚くと思います。できればそのとき、そこに引っ越したと仮定して生活がどう変わるか現状と比較してみるとよいでしょう。

比較する尺度は、「いかに仕事のパフォーマンスが上がるか」、そして「自己研鑽のチャンスが増えるか」です。収入はあとからついてくるものなので、今は考えなくても構いません。

また自宅選びといえば賃貸か分譲かはつねに論争の的になります。

若い経営者のほとんどは賃貸です。今後、家族が増える可能性もありますし、いつ海外にビジネス拠点を移すかもわかりません。将来が不確定なら賃貸のほうが合理的です。

第一、マイホーム派の主張としてよく聞く「ローンを払ったほうが将来資産になるので得だ」という意見は、あまり正確ではありません。35年ローンで郊外に木造一戸建てを買ったとしても、ローンを完済したときの建物の資産価値はゼロです。半額でも1/4でもなく、ゼロです。

となると実際の価値は土地代になるわけですが、地方に限っていえば今後空き家が増える可能性が高いわけですから、地価が大きく上がるケースは考えづらいといえるのではないでしょうか。

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