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「阿川佐和子」流の質問を真似てはいけない! 沈黙しつつ、気まずさをなくす3つの方法

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  • 松橋 良紀 コミュニケーション総合研究所代表理事
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こういう質問攻めの聴き方になってしまうのは、テレビの影響かもしれません。「徹子の部屋」の黒柳徹子さんや、『聞く力』(文春新書)を書かれた阿川佐和子さんなどのインタビュー番組では、確かに質問攻めといえるくらいに質問が多用されています。

しかしこれは、テレビならではの事情だと理解してください。テレビではテンポの良さが求められるため、ゲストに対して何を聞き出すのかを事前に綿密な打ち合わせを経て決め、その台本どおりに進行していきます。そのため、質問と答えを短時間で繰り返していくスタイルになっているのです。このテレビのルールを、日頃のビジネスシーンに持ち込んではいけません。怒涛の質問攻めに相手は戸惑い、結果的に会話が盛り上がらず、気まずくなってしまうのです。

ではここからは具体的に「気まずくならない雑談術」をお伝えしていきます。

雑談術(1)共通の話題ではなく「違い」を見つける

相手と仲良くなるために共通点を探そうとする人がいますが、無理にやろうとするとかえって気まずくなるもの。営業の会社でもよく、「お客様との最初の会話で、共通の話題を探せ」という指導がなされています。しかし、この共通点というのが、実はちょっと曲者。

たとえば私は音楽が好きで、テクニカルなフュージョンにかなりのこだわりがありますが、音楽好きな相手がいたとしても、その話題で盛り上がるかどうかは微妙です。同じジャンルが好き、同じミュージシャンが好き、同じ曲が好きということはほぼありませんし、こだわりがあるぶん、かえって共感できなかったりもします。これを「音楽がお好きなんですね! 私もですよ」と無理に話題を広げようとすると気まずくなりかねません。

別の例をいえば、出身地の話題。私は青森出身ですが、山形出身の人に「同じ東北ですね」と言われたことがあります。しかし、私は山形に行ったことがないため、いまひとつ共感できませんでした。「無理に共通点を探そうとしなくてもいいのに。それより、いま私が話したいことを聞いてほしいなあ……」と感じたものでした。

このように、無理に共通点を探そうとすると、うまくいかないもの。そこで私がおすすめするのが、相手との共通点ではなく、自分との違いを楽しむという技。

たとえば先ほどの例でいうとどうなるでしょうか。悪い例と良い例で比較してみましょう。

次ページが続きます:
【悪い例と良い例】

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