I have started living with my new boyfriend. (新しい彼と一緒に住み始めました)と衝撃的な一文でハナコさんのスピーチは始まりました。まず、クラスがどよめきます。「彼ができたの?」「げっ、すぐに同棲かよ」「すげー、マジで?」といろいろなコメントが飛び交います。筆者が English, please! というと水を打ったようにしんとなりました。
ハナコさんが It was love at first sight. (それは一目ぼれでした)と続けると、男子チームからは「ヒュー、ヒュー」と冷やかしが起こります。女子チームからは That’s so romantic! (ロマンチック~!)とため息が漏れます。すると、ハナコさんと同じ部署のタロウさんが聞きます。Did you get picked up? (ナンパされたの?)。
どよめきや冷やかしはスルーしていたハナコさんが、イタズラな笑みを浮かべて答えました。No, I picked him up. (ううん、私から行ったのよ)。案の定、クラス中が再度どよめきます。
ハナコさん、この時点でまだ3文しか話してないのに、もう教室は白熱状態。これまでに例のないほどの大反響を呼ぶスピーチです。話題はともかく、ハナコさんのプレゼンテーション力に、筆者は感心しました。「つかみが大事」とよく言いますが、もうすっかり聴衆はハナコさんの話に釘付けです。
He is younger than me. (年下の彼なんです)。これにいちばん大きく反応したのは、先輩社員のナナコさん。What? Where did you meet him? (えー、どこで会ったのよ?)って、ナナコさんちょっと怖い顔していました。「ひとりだけ抜け駆けして!」みたいなプレッシャー、筆者には見えましたけど、ハナコさんはまったく気にしない余裕の表情です。
そして、ハナコさんの衝撃の発言が、He is originally from Britain. (彼はイギリス出身です)。何とインターナショナルカップル!ハナコさん、外国人の恋人を作りそうな雰囲気はみじんもなかったので、これには筆者もビックリしました。意外な方向へ話が進んで、クラスメートたちは逆に静まり返っています。
どうやら、そのイギリス人の彼、明るい茶色の長髪で、瞳は黒のようですね。でも、このままだとすごく変な彼氏のように聞こえてしまいます。せっかくできた彼氏、正しく描写してあげましょう。
髪は数えられないけど、毛は数えられる
基本的に人の髪を描写するときには、数えられない名詞にします。つまり、「ジョンは長髪です」と言うなら a をつけずに、
とします。ただし厄介なのが、この hair という単語、1本1本の髪の毛の話をするときには数えられる名詞になってしまうのです。a をつけて、a long hair と言うと「(1本の)長い髪の毛」という意味なのです。どこで拾ったのか、抜けた自分の毛かわかりませんが、手に一本髪の毛を握りしめているなら
と言ってもいいでしょう。頭に一本だけ長い髪が生え残っているときにも同様に
と言うことができます。
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